スピリチュアルな探求を続けていた数年前のある日、インドの霊的指導者シルディーサイババ【1838-1918】とチャネリングをしました。最初はヒーリングの技術的な事を教えて欲しくて彼を呼んだのですが、話は以外な方向へ。この頃気になっていたフィリピンで有名な「心霊手術」ってどうやるの?私にも出来るかな?なんてことを聞いてみると、彼の答えは本質に迫るもので・・・
今から100年以上前にヒンズーのヨガ行者であり、イスラムの修行者だったシルディーサイババ。インドのムンバイのほど近くシルディー村に実在していました。サイ(叡智を持った)ババ(聖人)という意味で、シルディサイババは敬称。
インドの霊的指導者として社会や宗教の調和を説いています。生前からシヴァ神の化身として崇められてきました。今では世界中の人々から信仰の対象として祀られています。日本ではあまり知られていませんが、インドでは知らない人はいないというほどの人気者。
アフロが印象的な手から金粉を出すあのおじさんは「サティヤサイババ」といってシルディーサイババの生まれ変わりと信じられています。生前は世界的な「サイババブーム」の影響で、彼はテレビで大きく取り上げられたりしました。日本では彼の方が知られていますね。
以前バリ島でヒンドゥー教徒のエネルギー創始者から伝授を受けた「ジェナナクンダリーニレイキ」。師匠の何代か前の師匠がシルディーサイババの弟子だったらしく、このレイキにはシルディーサイババのエネルギーが含まれていると説明を受けました。
初めてレイキの伝授を受けた時、私はシヴァ神の銅像に頭を向けて横になっていました。その狭い祈りのスペースには私と師匠の二人だけ。
エネルギー伝授の最中はずっと目を閉じていたんですが、ふと頭の近くで人の気配が。それはやや年をとった男性が纏う空気感。(ん?知らないおじさんに見られてる・・・?)そう思い、目を開けて起き上がろうとした私を師匠は止めて、エネルギー伝授はそのまま続きました。
後日、師匠と食事をしている時、エネルギー伝授の時に来た男性の話になりました。あの時シルディーサイババ(の意識体)が来て、師匠の手を取りヒンドゥー教のブレッシング(祝福)をしてくれたそうです。彼を崇拝していた師匠は嬉しすぎて涙がこみ上げてきて、泣きながら伝授を続けたとか・・・
それから数年経ち、今度は私がエネルギー伝授をする際、一部の方から「年老いた男の人が来た」「老人が見えた」などという声をちらほら聞くようになりました。
現代医療で原因不明と診断された病気や不調をシャーマンやヒーラーが不思議な方法で治してしまう心霊手術は東南アジアの中でもフィリピンが世界的に有名です。
ヒーラーになる数年前、その頃私はカンボジアで現地パートナーと共にゲストハウスを経営していました。これはその時彼から聞いた不思議なお話。
ある日、ゲストハウスの女性スタッフが足が痛いと言い出して、数日もしないうちに歩けなくなってしまいました。オーナーとスタッフ達はこのゲストハウスで何年も衣食住を共にしている、家族のような存在です。
彼はいくつかの病院に彼女を連れて行きましたが、どこに行っても原因不明と診断されるだけでした。
東南アジアの一部地域では今も病気になった時にシャーマンを呼んだり、ブラックマジックが生活の一部に溶け込んでいる国もあります。私が知る限りでインドネシアやタイ、ラオス、カンボジアなど。そしてフィリピンの心霊手術。
彼は能力者の力をその目で見るまでは信じられませんでした。
その歩けない女性スタッフを能力者(ヒーラー)の元に連れて行き、そこで彼等が見たものは・・・
ヒーラーは彼女の膝こぞうのあたりにザクッと指を入れました。血が噴き出す中、小石のような塊(おそらくは体内で石灰化したもの)をいくつか取り出し、傷口を縫っておしまい。
傷口は数日で治り、女性スタッフは普通に仕事が出来るようになったそうです。
この話を聞いてから、私は心霊手術を解明してみたくなりました。人に聞いたり文献を調べたり、高次元の意識体に教えを乞うたり・・・そんな中で答えてくれたのがシルディーサイババ(の意識体)でした。
「(お前が)心霊手術をやる必要はない。
どうして人は心が病んだり、病気になったりすると思う?
それは愛の欠乏だ。
この宇宙は全て愛(根源からのエネルギー)で出来ている。
それが不足すると、人間は心が病んだり病になったりするのだ。
ただハート(チャクラ)に愛のエネルギーを入れるだけでいい。」
それだけ言うと、私のハート(チャクラ)に彼のエネルギーが注がれ始め・・・シルディーサイババのエネルギーは優しく温かく、人間に近い愛情深さのようなものを感じました。それは高次の愛のエネルギー。
ハートがふんわりと温かくなると不意に涙がこみ上げてきて、いつしか私は号泣していました。愛のエネルギーに包まれてこんなに嬉し泣きしたのは生まれて初めての体験でした。
「自愛」という言葉があるように、自分を愛すること・自分を許すことが大切なんだと気づかされる体験でした。私たちはどうしてもお金や暮らし、他人の都合などを優先し、自分を犠牲にしてしまいがちだから。そうして溜め込んだ疲労やストレスが心や身体の病をつくり出すのでしょう。
自分を深い領域から愛し、信頼すること。思考に振り回されず、心と身体をしっかり繋ぐこと。自然を肌で感じたり体感豊かに生きることで、身も心も健康でいられるのではないでしょうか。