学生時代はお化け屋敷で幽霊のバイトをしていました。ヒーラーのサヤです。今日は秋田県・角館の武家屋敷に来ています。このあたりは春はしだれ桜、秋は紅葉が美しいみちのくの小京都と呼ばれる地域。四百年の歴史ある武家の名家を訪れた際にお屋敷の方から教えていただいた不思議なお話。
屋敷の中はまるで侍ミュージアム!館内に点在する蔵や武器庫には鎧や兜、刀剣を始めとする武具や着物、農具や資料など3万点ほど展示されています。実際に鎧を身につけることが出来たり、刀や槍に触れたりと屋敷というよりも体験型のミュージアムのようでした。戦国時代から幕末、明治にかけての資料は面白く、歴史好きの方は是非!
この日の気温は−10℃・・・外と室内の気温がほぼ同じという、雪国の侍の暮らしぶりを身を以て感じることになりました。古い家って寒いんですよね。たとえ囲炉裏があったとしても。秋田県の県南地域は一年のうち5か月が冬。ここまで寒いとこの土地の人々はその昔、生きるだけで精一杯だったのではないかと。
青柳家の武器庫には鉄砲を始め鎧や兜、刀剣などが展示されていて見応えがあります。そして、刀剣の並ぶショーケースの前に立った時、刀が放つ異様な・・・重厚感のある凄まじいエネルギーに包まれました。
美術館にある絵画って、それを描いた画家のエネルギーを感じられると思うんです。それの刀剣版。刀を創った方のエネルギーと、かつての持ち主や死者たちの意識やエネルギーが混ざり合い、混沌とした状態はカオス。
私、映画は4D派なんですが、こういった一つ一つの物から放たれるエネルギーを体感しながら楽しめるミュージアムもまた4Dシアターみたいだなって思います。
刀剣の発するエネルギーの凄まじさが気になって、一度は武器庫を後にしたものの、再び戻って刀の前に佇むこと数十分。そんな話を喫茶室でコーヒーを飲みながらお屋敷の方にすると、こんなお話をしてくれました。
屋敷にある多くの刀剣はガラスケースの中に入れられて展示されています。毎年、外部から人を呼んで一本一本の刀を研いで貰うのですが、その職人さんが刀に触れる前から身体のあちこちに切り傷が出来てしまうとか・・・
そんなものだからガラスケースの中の刀剣には、お屋敷の方たちも触れることが出来ないそうです。
物や土地、家など全てのものや空間にはそれを使う人々の想念(エネルギー)が宿ります。特に厳しい時代に生を受けた人々は苦労や恐怖、怒り、悲しみや憎しみなどネガティブな想念を多く抱えて辛抱しながら時代を生き抜いたのかもしれません。
刀剣が発するエネルギーからは、人間が放つ一瞬一瞬の強烈な感情を凝縮したもを感じました。実際、人が死に際に発する後悔や無念さの想念は凄まじいエネルギーです。侍たちの命のやり取りの中で生まれた想念が宿ったのでしょう。あとは侍である刀の所有者の苦悩や日々のストレスとか。
ここにある歴史ある一つ一つの物のエネルギーを感じるだけでも当時の様子が伺えます。出来れば浄化などせずに、このまま後世まで残して貰えたら嬉しいな。
未来の私たちはもっと量子力学に関する研究が進んで、すべての人々がエネルギーごとミュージアムを体感しているかもしれない。
この屋敷を訪れる子供や霊感体質の人には見えたり、気配を感じたりすることがあるそうで。「敏感な方は疲れたり身体が弱っている時ではなく、元気な時に遊びに来て欲しい」とお屋敷の方が言っていました。
お屋敷内にはいくつかの井戸があり、昔から炊事に使う井戸と刀を清める井戸を分けていたそう。
例えて言うならハードディスクのように、水はエネルギー(情報)を保存する性質があります。昔の人はそういった事を本能レベルで感じていたのでしょうか。
「井戸の中に女の人がいる」「井戸を覗くと女性の顔が見える」なんていう声もあって、フジテレビの「奇跡体験!アンビリーバボー」が取材に来たとか・・・
400年の歴史ある名家にまつわる不思議なお話をありがとうございました。歴史好きの方も景色やお庭を楽しみたい方も是非立ち寄ってみて下さい。春はゴールデンウイークの頃満開になる垂れ桜が見頃です。武家屋敷界隈では新緑や紅葉も風情があって美しいですよ。
開村時間 午前9時から午後5時まで(冬季は午後4時半まで)
定休日 年中無休
電話番号 0187-54-3257