セルフラブ

インナーチャイルドと母の愛

子供が母親に受ける影響は大きい。

それも自分が感じているよりはるかに。

私の母親はいわゆる「毒親」とは違うけど、「毒」を吐く女性だったので、家族や親戚に恐れられていました。ズバズバと言うことキツイから、まあ、「女帝」みたいな扱いです。そんな彼女もおばあちゃんになり、昔に比べて丸〜く優しくなりました。

美人なのにでネガティブで自己肯定感の低い母に育てられた私は、ずっと生き辛い思いをしてきました。なぜなら会話の8割が否定系。「好きなことで食べていけるワケないでしょ」が母の口癖だったから。でも父は「好きなことをして生きなさい。俺みたいに♡」って言う。性格も価値観も真逆の夫婦。

こんなでこぼこ夫婦の元に生まれついたのも魂の修行。そう思えば納得がいくかな?

これは、バリ島でレイキヒーリングを受けた時の話。

その日ヒーリングが始まると、まるで退行催眠がかかったかのように、私の意識は過去へ過去へと旅をしました。

学生時代に親友にかけられた言葉や、幼少期の他の子供たちとの摩擦。母親との関わりの中で生まれた傷ついた感情。それは身体の奥深く。忘れ去られた過去の傷ついた記憶に、愛と光が当てられて解放されるような体験でした。

ちなみにレイキヒーリングの体験は人それぞれです。エネルギー的なものはよく分からないけど、なんだかすっきりした〜と言う人も多いし。でも体感があまり無い人でも顔のくすみが晴れて、オーラが明るくなったりするのは見ていてわかる。

ヒーリングを受けてから一年後、あの体験がずっとずっと忘れられなかった私は再びバリ島に引き寄せられて。ウブドでレイキヒーリングの修行を開始することになりました。その時期はスピリチュアルな事以外する気に全くなれなくて。ひたすら瞑想と自己ヒーリングを繰り返す日々。

トラウマや過去の記憶を癒すには、自分と向き合う覚悟がいります。私は一人旅をしていたこともあって環境が整っていたんです。その時期は自分の内側に意識がいつも向いていました。過去に傷ついた思いやネガティブな思い込み、思考癖・・・それはまるで玉ねぎの皮をめくるように、癒しても癒してもどんどん出てくる。

来る日も来る日も瞑想と自己ヒーリングを繰り返している内に、ある日、自分の奥にずっと忘れ去られた「自分自身」を発見しました。まるで「それ」は私自身に癒されるのをずっと待っていたみたい。

プロのヒーラーはたくさんいるけど。「私」は「私」に癒されたかった。ずっとそこに「愛」を向けられるのを待っていたみたいで。そのインナーチャイルドは最後の「ラスボス」。それを癒し終えた時、お腹のうんと奥の方から深い悲しみが上がってきました。うわ〜んと大泣きした時、身体の奥に長い時間溜め込んでいたネガティブなエネルギーが一気に解放されたようで。

今世の癒しが終わると、過去生の記憶が蘇るようになりました。

過去生のうちの一つで私は父親と問題を抱えていました。「お父さんは私のことを愛してくれない!お父さんの顔なんか見たくない!」って言う父親との関係をこじらせた娘の記憶が蘇ります。そして、その記憶は今世で自分の父親との関係にも影響していました。これもまた、魂の課題だったのかもしれません。

その後は過去生からの課題と向き合う日々。魂と肉体を繋ぐこと。ハイヤーセルフとの統合。意識の変化。

私は母の影響を受け、母は祖母から影響を受けていたのを感じます。自分自身の潜在意識を浄化することは、先代のカルマを浄化することにも繋がります。

私の祖母は嫉妬に駆られ、自ら命を絶った人で。でも火葬を終えた後、彼女は私に会いに来ました。愛を伝えるために。

自殺者は天国に行けないなんていうのは思い込みにすぎないから、安心して下さい。彼女は今、愛と光の大きな意識体になっています。

子供の頃、母は焼き菓子をよく焼いてくれました。言うことキツイけど、優しいところもある人です。私も妹もお菓子作りが好きになったのは母の影響。

甘いお菓子は愛情表現が苦手な母なりの「愛」の形。それは「自分を愛すること」が苦手な彼女が自分以上に愛を向けた私たちへの愛情でした。

自分と向き合い、浄化が深まり母の愛情を感じることがようやく出来るようになりました。愛と感謝のベースには心が整っている必要があります。

自分を深い領域から癒すことが「愛の世界」に繋がっていきます。それも地球レベルで。

今、この瞬間「愛」に意識を向けてみて。

saya