インナーチャイルドの癒しのワーク
インナーチャイルドとは?
もし、あなたがヒーリングに興味があるなら聞いたことがあるかも知れませんね。
私たちは誰しも成長する過程で心に傷を負ったり満たされない思いを抱え苦しんだ時期があります。そして苦しかった経験を心の奥深くに無意識に押し込め忘れようとします。「インナーチャイルド」はあなたの中にいる「内なる子ども」「傷ついた自分自身」を指します。
中医学では人の魂が宿るのは腹部とされています。腹にまつわる言葉は昔からあって「腹黒い」「腹がたつ」「腹わたが煮えくり返る」なんてよく使いますよね。怒りなど人の感情やネガティブなエネルギーがたまるのはお腹のあたりですが、感情の象徴である「インナーチャイルド」もまたお腹にあります。
インナーチャイルドの癒しの効果
誰でも「インナーチャイルド」を自分で癒すことが出来ますし、むしろ「インナーチャイルド」はあなた自身に癒されるのを待っています。
私は以前、プロのヒーラーによるヒーリングを定期的に受けていました。レイキや氣内臓マッサージ、カラーセラピーなど各種ヒーリング技術を習得し、時間をかけて自身を癒していく中で「インナーチャイルド」は最後は自分自身に癒されるのを待っているのだなと確信しました。
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トラウマやエネルギーブロックのヒーリングを本気ですると時間がかかります。まるで玉ねぎの皮のようにむいてもむいても次々と過去を遡ってトラウマが出て来ます。ある時ようやくトラウマの癒しを終えたかな?と思った頃、瞑想をしていると自分の中に膝を抱えて泣いている小さな子どもが視えました。「インナーチャイルド」でした。
「インナーチャイルド」の癒しもある程度の時間はかかります。しかしそれを癒すことによって得られることは大変多く、ネガティブな意識を抱え込むことによって感じていた生き辛さが昇華されました。
ここで注意して欲しいのは、「インナーチャイルド」を否定したり取り除こうとしないでください。ヒーリングを続けているうちにそれはいつしか光に変容していきます。
「インナーチャイルド」の癒しの効果
- 自分を愛し大切に出来るようになる
- 家族や友人など周りの人たちに深い愛情を向けられる
- 身体の奥から深い幸福感を感じる
- ポジティブに人生を楽しめる
- 社会的な役割ではない「本当の自分」に気づく
- 許せるようになる
- 素直に感情を表に出せるようになる
自分を愛する
一般的に日本人は欧米人や他のアジア諸国の人々と比べて自己肯定感が低いと言われています。
「褒めて伸ばす」教育が見直されてきたのはここ最近。元々「謙遜」を美徳とする日本文化では他人を褒めても自分や自分の家族のことを人前で褒めることは少なかったと思います。そのため自分で自分を褒めたたえたり、家族や恋人に愛情を自分の欲しいかたちでたっぷりともらえる人は多くはいないかもしれませんね。
自己肯定感を上げるにはまずは自分を認めてあげることが大切。好きなところも嫌いなところもあるかもしれません。許せない部分や受け入れられない過去など誰しも何がしかの問題を抱えているもの。それ全部丸ごと受け入れて、自分を認めてあげましょう。
そしてたっぷりと愛情を自分自身に向けてください。人の面倒ばかりみて自分自身をおろそかにしている人はいませんか?普段の生活で大好きな人やものごとに囲まれて過ごしていますか?
自分の内側に意識を向けて身体の声を聞いてください。食べたいものや飲みたいものはありますか?行きたい場所は?今この瞬間にやりたいことは?自分の内側とコミュニケーションをとってみましょう。しなければならないことではなく「やりたいこと」ですよ!
本音で生きる
日本で仕事や生活をしていると「空気を読む」ことを求められます。私たちは相手の気持ちを察したり、周りと調和を取ろうとするほど「空気を読んだ」行動に走りがちに。
「空気が読める」ことは悪いことではありません。その洞察力や人の気持ちを理解する思いやりや優しさは素晴らしい資質です。
でも、ここで問題なのは私たちが自分を犠牲にしてしまうこと。人は自分を抑えて集団や相手を優先することを長い間習慣にしているうちに、自分の思いや感情に鈍感になってしまいます。そして「本当はこうしたい・・・!」と言う思いを外に出すことも出来なくなります。
これからはもっと自分の内側とコミュニケーションをとりましょう。そしてその声をもっと外に出してみましょう。欲しいものを欲しいと声に出してください。心の中にしまわないで!そんなことをしたら嫌われるかも?それはあなたが持っている思い込みの一つにすぎません。本当の自分をもっともっと表現しましょう。感情を押さえ込まないで。自分の感情や思いを解放していくうちにだんだん「本来の自分」でいられるようになってきます。
インナーチャイルドを癒す方法
「インナーチャイルド」を癒すには「インナーチャイルド」と一緒に時間を過ごしてください。ひとりになれる場所・・・例えばお風呂の中で。毎日「内なる子ども」に声をかけましょう。優しく抱きしめてあげてください。ひとりぼっちにしないと安心させます。そして「インナーチャイルド」が喜ぶことをしてあげましょう。一緒に散歩をしたり、美味しいスイーツを食べたり。幸せで満たされた気持ちになれるようなことを一緒にするのです。
私たちはあまりにも長い間「内なる子ども」を無視し続けてきました。ですから「インナーチャイルド」を癒すワークは今すぐに始めてください。数ヶ月も経てば癒しが起こりあなたの内側に押し込められた「傷ついた自分自身」が光に変容していくでしょう。
血の巡りが悪いと病気になるように、抑え込んだ負の感情が心のしこりとなり「氣」を停滞させます。負の感情やストレスは私たちの心や体に悪影響を与えます。
辛かった過去を思い出したり、ネガティブなエネルギーが上がってくることもあるかもしれません。感情を解放しましょう。泣きたくなったら泣いてください。
ホ・オポノポノでインナーチャイルドを癒す
感情を解放する
あなたが自分の内側と繋がっている時、過去の辛い出来事を思い出したり、その時の感覚がよみがえり追体験をするかもしれません。心臓がドキドキして息苦しくなり、怒りや恐怖がこみ上げてくることも。許せない過去の出来事を繰り返し思い出す人もいるでしょう。
感情は溜め込まずにどんどん外に出しましょう。出来れば声を出して思いっきり泣いてください。負のエネルギーを涙と一緒に体外に出しきってしまいましょう。
涙が出てこない人はブレスワークを試してみても。息を吸い「あ〜」と声を出しながら吐きましょう。お腹の中から空気を吐き出してください。声と一緒にネガティブなエネルギーや溜め込んだものを吐き出すイメージで。ひとりになれる場所で30分〜1時間くらい行うと効果を感じられると思います。
インナーチャイルドの再生
「インナーチャイルド」の癒しにはある程度の時間がかかります。毎日「内なる子ども」とコミュニケーションをとっていると、ある日それがすっかり癒されていることに気がつくでしょう。あなた自身により「愛」を感じ、家族や友人との関係も前よりずっと温かなものになるはず。
人は誰しも傷ついた過去の記憶を持っています。たとえあなたがどれほど両親に愛されていたとしても。あなたの両親は一生懸命に子どもを育てますが、あなたが望む形で愛情をくれるとは限らないもの。あなたに「インナーチャイルド」があるように、あなたの両親やその両親など何世代にもわたって「傷ついた子ども」が存在することが見えてきます。
私の母は自己受容間が低く、いつもお金の不安を抱えている人でした。そんな母の口癖は「うちは貧乏だから」。母の影響から私は欲しいものを欲しいと口にしてはいけないと思い込んで育ちます。この思い込みは私の人生に大きく影響を与えてしまいました。やがて自分自身のこのような思い込みを一つづつ外していきましたが、こんな風に親から子へ「トラウマ」の連鎖が起こることも珍しくありません。
自分の「インナーチャイルド」を癒すと家族の「インナーチャイルド」が感じられるようになるかもしれません。私たちは皆「潜在意識」の領域で繋がっています。あなたがあなた自身を癒すことはあなたの両親や祖先の「傷ついた子どもたち」全てを癒すことになります。自分を癒し愛するうちにあなたの「インナーチャイルド」はやがて再生されるでしょう。
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