エゴが強い、「それはあなたのエゴだ」・・・など一般的にネガティブな意味で使われることもよくあるエゴ。エゴはそんなに悪いもの?じゃあマインドは?今日は私たちのエゴとマインドの関係性について考えてみましょう。
スピリチュアルの世界や一部の宗教ではエゴを悪い意味として捉えている人もいるかもしれませんね。
エゴは超越しなければならない対象として師(マスター)に教わる人もいるでしょう。これは「エゴ(自我)を解体し、それらを目撃する意識であれ」ということでしょう。
エゴは本来私たちの魂がこの世界で色々な体験をし、感情を味わい成長していくために備わっているもの。肥大したエゴは厄介ですが、必ずしも否定すべきものでもありません。ただ自分のエゴを自覚し、静観してみましょう。
私たちはの頭の中はいつもせわしなく色々なことを考えています。マインドは私たちを動かす役割があり、日常的なことから創造的なことまでコントロールしてくれます。その一方で私たちは頭で考えていることを自分自身だと思い込み、気がつかないうちにマインドに支配されていることも。ここではマインドの特徴について見ていきましょう。
心配事が頭から離れないなんていう時はありませんか?考えても答えが出ずにぐるぐると悪いことばかり考えてしまうなんていう時も。これもマインドのクセの一つ。マインドを使い続けると悲しいことに思考の大半がネガティブな方向に向かって行きます。
また、自分と他人を評価や比較したりするのもマインドの働きからきています。電車に乗っている時何を考えていますか?「社内で化粧をしている女性がいてマナーが悪い」「隣の人の香水の香りがきつい」など絶えず知らない人をジャッジしていたりしませんか?
他人に対してジャッジするくらいですから自分自身や家族や恋人など、近しい人に対するジャッジはさらに深く激しくなるでしょう。自分に対していつもネガティブな言葉をかけているような時はマインドが肥大化した状態です。
私たちのマインドは絶えず考え続けています。道を歩いている時、カフェでコーヒーを飲んでいる時など頭の中では絶えず考えが浮かんだり消えたりを繰り返しているのではないでしょうか。
考えることは悪い事ではありません。しかし頭の中がノイズでいっぱいの時は五感や直感が働きにくくなり、身体の声を聞いたりインスピレーションを得るといったことが難しくなります。そんな時は身体を動かし呼吸を整えてみてください。
ここでいうブロックとは思い込みのエネルギーが縮こまったもの。私たちは色々なことを経験し生きて行く中で思い込みによってブロックを作り出します。
例えば幼い頃に親に愛情を十分にかけられなかった人に「私は愛されない」という思いが生まれたとします。自己肯定感が低い人間になり、他人が自分に向けた愛情を受け取ることが出来なくなってしまいました。これがブロックです。マインドはこのように思い込みのエネルギーでブロックを作っていきます。
私たちは思い込みによって自分を縛るルールをマインドに作り出します。「自分は太っている」といった思い込みがあるとします。やがてマインドは太っている自分には性的な魅力がない、モテないといった思い込みにより自分自身を支配しようとします。こういった自分を縛るルールを作り出すのもマインドの仕業です。
マインドは私たちを動かすコンピューターのプログラムのようなもので、そのプログラムを使うのは私たち自身です。頭で考えていることが自分自身ではありません。思考に溺れてマインドに支配されてはいけませんよ!
ここではマインドの扱い方について触れていきましょう。
マインドは心配事やネガティブなことを考えるクセがあります。思考が暴走しぐるぐると同じことを何度も考える時、マインドが肥大化しています。判断力を失い考えが歪んだ方向に向かってしまう前に早めに思考を手放してしまいましょう。
マインドの性質がわかってくると「このネガティブ思考はマインドのせいだ!」「マインドを鎮めなくては!」などとマインドを邪魔者扱いしたくなりますが、マインドを否定しないでください。
また、「こんな風に考えるべき」などとマインドをコントロールするのも本質からずれています。マインドはただ仕事をしているだけなのです。
食事をしたり、言葉を話したり仕事をしたり・・・マインドは私たちが考えたことを身体に伝えて動かしてくれる大切なもの。またインスピレーションを言葉や行動にし、形にするのもマインドの仕事。マインドがあるからこそ私たちは創造を実現することが出来るのです。
私たちのマインドは自己中心的です。自己中心的にエゴを増幅させるのではなく、物事をありのままに見ましょう。自分のマインドの動きやエゴを認識しそれをただ感じてください。エゴが解放されマインドが健全な状態になったら身体の叡智、インスピレーションなどがスムーズに受け取れるようになります。