人は死を悟った瞬間に目覚めていく
私がこれまで出会った魂の覚醒を果たした人たちにはある共通点がありました。それは重い病気などを体験し、人によっては臨死体験を経て「死」を乗り越えたこと。「死」の先を見てきた人たちの価値観は確実に変わり、その後の生き方に強烈な影響を及ぼすようです。このような経験を果たした人はその後、代替医療や自然療法、東洋医療などで人々を助けるような仕事をしたり、なんだかの形で人の心と向き合うような職を選択する方が多いように感じます。
死の直前の記憶
「私は17歳で事故に遭い、亡くなりました。
意識がまだ残っている時、強烈な感情に襲われて。それは理不尽な事故で死にゆく自分への怒りと絶望と深い悲しみでした。やりたいこともたくさんありました。もっと色んなことを経験出来ると思っていたから。家族や恋人への思いより、ただただ悔しさを感じました。息をひきとる前に、うわ~んとお腹の底から泣き叫んだのを覚えています。」
これは17歳で亡くなった前世の私の記憶です。
私は死を悟ってから目覚めたタイプの人間ではありません。目覚めてから母親の胎内にいた時の記憶や前世の記憶が蘇ったりしました。何かの参考になればと思い、ここに記しておきます。
臨死体験
20代の頃からお世話になっている鍼の先生に聞いた臨死体験のお話です。
若い頃、モデルをしていた彼女は痩せてカメラ映えのする容姿になるために食事量を極限まで抑えていました。そんな事を続けるうちにストレスで拒食症になってしまったそうです。病院に入院しましたが食事を摂ることが出来ずに体調は悪化する一方。
ある日、彼女は昏睡状態に陥りました。
あの世で彼女が見たものは、生まれ変わった自分の姿。それは一つの選択肢では無く、幾つかの選択肢を見せられたそう。でも、どの姿も今の彼女ほど美しく魅力的な容姿ではありませんでした。
生まれ変わった自分の姿よりも、今の自分の方が美しくて魅力があると悟った彼女はもう一度、生きようと思ったそうです。その後、彼女はヨガや東洋医療を学びました。今では心と身体の両面からのアプローチで多くの人々を助けています。
火葬の後に現れた祖母
私の祖母は私が中学生の時、他界しました。彼女は愛人と一緒に旅行に行った祖父への嫉妬と当てつけで自殺を図り、この世を離れてしまいました。
祖母は火葬が終わった日の夜に、私の部屋に入って来ました。祖母といえど幽霊ですよ?彼女を傷つけたくはないので怯える様子を悟られないように平静を装う私。
どうやら伝えたいことがあったようで。それは自殺で家族に迷惑をかけた事に対する謝罪と、祖父のことを頼むと。それまで彼女が抱えていた嫉妬や不安、孤独感など人間らしい感情は昇華してしまったようです。霊体の祖母からはただ愛を感じました。
それから25年が経ち、私は祖母を呼び出しましたが彼女は愛と光の意識体になっていました。
病からの生還
バリ島にいる私の師に以前起こったお話です。
以前、有名な画家として成功していた彼は30代で病に倒れてしまいました。色々な病院をまわって見たものの病の原因はわからず。しまいに寝たきりで食事をとることも出来なくなりました。そんな状態が数ヶ月続き、最後はただ死を待つのみの日々。
家族が諦めた頃、地元のヒーラーが彼を診るためにやって来ました。そのヒーラーは人の体内に眠っている生命エネルギーである「クンダリーニ」と呼ばれる性エネルギーを覚醒させることが出来る人で。彼によって呼び覚まされた性エネルギーが体内を駆け巡り、師は再び生きるために必要な「氣」を取り戻したそうです。
その後、クンダリーニにの力によって魂が覚醒した彼はエネルギーやヨガ、瞑想などを学び、彼もまたヒーラーとして人々を助けるようになりました。
死は愛に戻る通過点
色々な人たちが経験した死と向き合う日々、そして臨死体験の話を聞いて感じた事それは「愛」でした。
私たちの魂が肉体を離れた時、愛と光のエネルギーに戻ります。それは生まれる以前の状態です。
「死」を強烈に意識した時、人は「愛」そのものだった自分自身を思い出すのではないでしょうか。そして一度でも思い出すと「愛」である自分自身の本質の状態(ハイアーセルフ、スピリット)として生き始めるかもしれません。
最後に
もし、あなたの命の期限が迫っているなら何をしますか?今、この瞬間に意識を自分の内側に向けてみてください。この人生で何を学びましたか?もし、お金があったら・・・時間があったら・・・叶えたかったことはありますか?人は死を悟った瞬間に目覚めていくようです。
どんなヒーリングやカウンセリングよりも意識が変わりますよ。強烈に。